先週、母とこんにゃく座のソングコンサートに行ってきました。
オペラシアターこんにゃく座。
日本語のオペラ作品を上演する、オペラ専門の劇団として、
日本中の学校やホールをぐるぐると巡回している劇団です。
年間公演数が250だなんて。溜め息が出そうです。
そんな巡業の一つ、森は生きているを、私も幼い頃に見ていました。
唐ゼミに入るまでは、それが私の唯一と言っていい演劇体験だったように思います。
何かないかなと情報誌をぱらぱらとめくっていて目に留まった、
このなつかしい名前とタイムリーな日程に、思わず予約を入れてしまったのでした。
座付作曲家の林光さんや萩京子さんのピアノに合わせて、
座員の皆さんがそれぞれの持ち歌を披露したり、全員で合唱したり。
オペラと演劇の中間にあるのがこんにゃく座の舞台だというなら、
あのソングコンサートは、コンサートと芝居の中間でしょうか。
正統な歌唱法や能力と声量の裏に、それだけじゃない歌役者さん(というらしいです)達の
歌うことに対する思い入れや熱意がにじんでいて、ああいいなぁと思いました。
歌うことが好きだ!という思いで集まって、およそ40年近くも続いている集団なんだということが、見ていてわかりました。
それはそれは、すごい純度でした。
びっくりしたのは、顔を覚えているはずもない、ある座員の方が歌い始めた瞬間、
ああ、これは、博士やってた人の声だ! と思い出したことです。
なんにも知らない年長さんだった私が、今の私になるまで、
この方はその間ずっと同じ劇団に居て、色々な場所でずっとオペラを歌ってきたんだなぁと考えたら、
その月日の積み重なりと、経て来た経験を思って、ぼーっと気が遠くなりかけました。
そして同じようにずっとこんにゃく座を追っているのであろうお客さん達の拍手に、この春新しく入座したという若者が、暖かく迎えられていました。
いいものを見ました。
芝居の内容も方法も雰囲気も、
やっている劇場も、
お客さんの層も、
私達とは全てがまるっきり違うけれど、
これからも折りに触れて、立ち合っていきたいと思える劇団が、また一つ増えました。
さあ私は、どうやって更新していこうか。
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