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2006年11月 6日 (月)

さようなら

暗くなってくると、病院の窓から赤っぽい満月が見えてきて、
あぁ見られてるね、見られてるねと、母と言ってました。
予感もありました。
親戚も続々と集まってきました。

ずっと100以上をキープしていた祖母の脈拍が夕暮れから次第に低下していって、
体も少しずつ冷えていきました。
昼はしきりに手や足を動かしていたのがおとなしくなりました
脈拍70を切ってからは一気に30台まで下がり、
血圧も測定不能になり、
滅茶苦茶な波形で脈拍が再び上がっては下がりを繰り返し、

そして夜の7時を少し過ぎた頃、命が終わる瞬間を目の前で見ました
瞬間を見たといっても曖昧なもので、その瞬間は医者の先生が決めたようなものであって、あぁそういうものなんだなぁというくらいで、
それでももう動かないという事実は重いですね。
95年もの間続き続けた人生が、もう続かないということは淋しいですね。
そして残る私らの生活がそれを受け継いで行くということなんでしょうね。

日曜日だったので、親戚ほぼ全員が間に合うことができて、良かったと思います。
式場がどこもいっぱいで、順番待ちになるという話をしているのを聞いて、
死んでもなお順番待ちしなくちゃならないんだなぁとか、
もういない人達でいっぱいなんて面白いなぁとか、
不謹慎なことをぼんやり思ってました。

満月がきれいな寒い夜でした


読んだもの:
 いとうせいこう 『解体屋外伝』
 銀色夏生 『GoGoHeavenの勇気』
 村上龍 『愛と幻想のファシズム 下』 (病院の本棚には下しか無かった)

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